ライビーム:超指向性スピーカを用いたARオブジェクトの実在感向上に関する研究
- 研究の概要
- 直線的に音を届けることができる超指向性スピーカを用いて,ARオブジェクトの実在感を向上させる研究を行っています.
- 研究背景
- AR市場の拡大に伴い,ARサービスも年々普及しています.しかし,スマートフォンでAR体験を行う際には,視野角が狭いために仮想オブジェクトの出現位置が把握しにくいという課題が存在しています.
- 研究目的
- ARオブジェクトの実空間の位置から音が聞こえるようにすることで,ARオブジェクトの実在感向上を目指しています.
- システムの特徴・問題を解決するアイデア
- 利用者は自身のスマートフォンのみでAR体験を可能としています.
- ARオブジェクトの動きと連携して動作する超指向性スピーカシステムを開発しています.
- 実空間上のARオブジェクトの位置を計算し,その位置に超指向性スピーカの音を当てることで,あたかもその場所から音が聞こえるように感じる仕組みとなっています.このことでARオブジェクトの実在感の向上を目指しています.
- 学術論文
- 福島拓, 下田桂輔: ライビーム:超指向性スピーカを用いた複数人AR体験のための仮想オブジェクト音像提示システム, 情報処理学会論文誌, Vol.64, No.1, pp.96-103 (2023-01). [PDF]
- 発表文献
- 下田桂輔, 福島拓: 複数人AR体験を目的とした仮想オブジェクトの実在感向上支援システム, 情報処理学会, インタラクション2021, No.3A08, pp.469-472 (2021-03). [PDF]
- 下田桂輔, 福島拓: 超指向性スピーカを用いた実空間と仮想空間の共有感向上手法の検討, 2020年度情報処理学会関西支部支部大会, No.C-05, pp.1-4 (2020-09). [PDF]支部大会奨励賞
- 下田桂輔, 福島拓: 超指向性スピーカを用いた仮想オブジェクトの実在感向上手法の検討, 情報処理学会研究報告, デジタルコンテンツクリエーション研究会, Vol.2020-DCC-24, No.28, pp.1-6 (2020-01). [PDF]